iBatsとは?
■iBatsとは?
近年、大規模気候変動や人為的環境改変が地球規模の問題となり、それらが各種野生動物の分布や多様性にどのような影響をおよぼすかを把握することが重要な課題になっています。自然環境の変化が野生生物に及ぼす影響を明らかにするためには、なるべく広範囲で持続的にモニタリングが行われる必要があります。日本でもこうしたモニタリングは様々な生き物を対象に行われていますが、哺乳類の中でも広大な分布域や多様性をもつコウモリを対象としたものは見られません。
iBats(Indicator Bats Program)は、ロンドン動物協会(ZSL)とイギリスのThe Bat Conservation Trust (BCT)の協働で、2006年に開始されたコウモリモニタリングプロジェクトです。イギリスでは、すでに1996年からNational Bat Monitoring Projectという、バットディテクターによるモニタリングプロジェクトが多くのボランティアの手で行われ、大きな成果をあげています。この成功を受けて、モニタリングを地球規模で行うためのiBatsプロジェクトが2006年から始まりました。iBatsでは、より多くの地域で多くのボランティアがモニタリングを行えるように、安価かつ容易な方法を考案・採用しています。2009年の時点で、15カ国が参画し、アジアではタイとモンゴルが参加しています。
iBatsホームページ:http://www.ibats.org.uk/
日本でも、このプロジェクトに参加しようとコウモリの会の有志で話し合いがもたれ、2010年7月に外国から講師を招き、少人数の講習会(ワークショップ)を開いて手法を学びました。そのうえで、各地で18回のモニタリングをおこない、次年度より徐々に全国に呼びかけていこう、ということになりました。iBats-Japanプロジェクトでは、今後、定期的にワークショップを開催し、全国にモニタリングボランティアを増やしていけたらと思っています。(2011年度のワークショップは好評につき定員に達しました。ただし、ワークショップに参加していなくても、モニタリングボランティアの実施するモニタリングに参加して、モニタリングを体験することは可能です。)プロジェクトに興味のある方は、下記までぜひご連絡ください。
*このプロジェクトは、平成23年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金ならびに、セブンーイレブンみどりの基金の助成を受けて行います。
イベント
モニタリングについて(モニタリングの手法などはまだ準備中です。記録用紙だけダウンロードできます)
iBats Japan調査の予定と実施 iBats Japanのメンバーだけのページです
イベント報告2010年第1回長野県乗鞍高原でのワークショップの講師ケイトジョーンズさんの日本iBats紀行 、2013年第4回山口県秋吉台でのワークショップ報告、2014年第5回高知県天狗高原でのワークショップ報告
現在までに行われたiBats-Japan調査 (2013年8月31日)
iBats-Japanプロジェクトについてのお問い合わせは、福井(Email:fukuidai at gmail.com)、またはコウモリの会事務局(〒249-0001 神奈川県逗子市久木8-20-3 TEL,FAX 046-873-3677)へお願いします。(atの部分を@に変えてください。