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乗鞍コウモリフォーラム2006
演題の募集および宿泊のご案内
乗鞍には日本で唯一のクビワコウモリのコロニーがあります。
ここには、クビワコウモリ保護の象徴でもあるバットハウスがありますが、
その管理・運営・補修など、様々な問題が山積しております。
そこで、この状況を少しでも多くのコウモリ関係者に共有してもらう
ため、また同時にコウモリ関係者相互の情報交換の場を設けることも考え、
コウモリの会とクビワコウモリを守る会との共催で
「乗鞍コウモリ フォーラム2006」を開催することになりました。
各地方における各種コウモリ類の現状を知る機会として、
またコウモ リ関係者の交流の場として、みなさんで盛り上げていただきたい
と思っています。
名 称 乗鞍コウモリフォーラム2006
内 容 各地でコウモリの研究、調査、保護活動をしている方々に演題を公募し
発表していただく。その内容について意見交換や質疑応答を行う。
夕方にクビワコウモリ観察会、夜は懇親会を行う。
バットハウスの中には赤外線ビデオカメラを4個設置しました。その映
像も自然保護センターで見ることができます。
開催時期 2006年7月22日(土)、23日(日)
開催場所 長野県乗鞍自然保護センター
主 催 クビワコウモリを守る会
共 催 コウモリの会
参加費 1,000円(クビワコウモリの保護に使わせていただきます)
日 程(予定)
・7月22日(土)
13時〜15時 クビワコウモリの現状と問題点・質疑応答
15時〜17時 各地からの報告および質疑応答
17時〜18時 食事
18時〜20時 クビワコウモリ観察会(一般参加者含む)
20時〜 懇親会
・7月23日(日)
9時〜12時 各地からの報告および質疑応答
13時〜15時 超音波解析法講習会(オプション、有料)
【乗鞍コウモリフォーラム2006 発表演題および内容】
●7月22日(土)
13:00〜15:00
・「クビワコウモリの調査研究と保護活動のこれまでとこれから」
(1)これまでの調査研究より(ねぐらと標識調査から)
(2)保護活動のこれまで
(3)調査研究と保護活動の今後の課題
演者 山本輝正(クビワコウモリを守る会会長)
15:00〜15:30
・「開発とコウモリ保全」
開発を利用して逆にコウモリを守れないかを考える。
演者 向山 満(NPO法人コウモリの保護を考える会)
15:30〜16:00
・「天然記念物「西湖蝙蝠穴」のコウモリ類の冬眠について」
国の天然記念物の「西湖蝙蝠穴」の昨冬のコウモリ類の冬眠状況につ いての調査報告
演者 中川雄三(動物写真家)
16:00〜16:30
・「ウサギコウモリの音声と地域変異」
静岡県および山梨県の4ヶ所におけるウサギコウモリ保育集団の各個 体において、
精査時(とまり時に周囲を精査)および飛翔時(メッシュテント内での 飛翔)の音声に
ついて録音・解析・統計処理を行い、集団間の地域変異(音声多型)に ついて検討した。
同時に、母系遺伝するミトコンドリアDNA遺伝子との関連性につ いても検討した。出生地
に高い依存性を示すなどのウサギコウモリの生態と音声との関連性が認 められた。
演者 吉倉智子(日本大学生物資源科学部生物環境科学研究科研究生)
16:30〜17:00
・「東京都におけるアブラコウモリ属の音声録音調査事例」
この2006年春、東京都において、アブラコウモリの生息が予測 される地域および過去に
モリアブラコウモリのみが捕獲されている地域の両地域において、飛翔 しているコウモリ
の音声録音調査を実施した。
今回はその結果と併せて、山梨県において捕獲されたアブラコウモリ のとまり時および
メッシュテント内飛翔時の音声についてもご紹介させていただく。
演者 安藤陽子(東京農工大学大学院連合農学研究科野生動物保護学 研究室)
17:10〜18:00 食事
18:00〜20:00 クビワコウモリ観察会(一般参加者含む)
20:00〜 懇親会
●7月23日(日)
10:00〜10:30
・「輸入外材から見つかったコウモリ顛末記」
演者 山本輝正(コウモリの会会長)
10:30〜11:00
・「テレメトリー法を用いたモリアブラコウモリの春季ねぐらの追跡に ついて」
東京都あきる野市において捕獲したモリアブラコウモリ雌雄各1個体 に小型
電波発信機を装着して放獣したところ、雌は1350m、雄は 2100mはなれた樹木を
ねぐらにしていることが判明した。ねぐら木は雌雄とも、スギ・ヒノキ 植林地内
(林齢27〜55年生)のスギやヒノキであった。雄は1日、 雌は8日間にわたって
ねぐら木の特定にいたり、このうち5日は樹洞内または樹皮下から出巣 するのが
確認された。
演者 重昆達也(株式会社地域環境計画)
11:00〜11:30
・「富士吉田市のヤマコウモリの出産コロニー」
富士吉田市に数箇所あるヤマコウモリのコロニーでの、
コナラの樹洞でのヤマコウモリの出産・子育ての様子。
演者 中川雄三(動物写真家)
11:30〜12:00
・「富士吉田市・明見小学校のアブラコウモリのコロニー」
小学校の屋根裏のアブラコウモリの集団営巣場所での、ねぐら内部の 観察報告
演者 中川雄三(動物写真家)
13:00〜15:00
オプション(有料)
「超音波解析法講習会 初級編」
講 師:本多 宣仁
対 象:自然環境関係の仕事に携わり、コウモリの音声解析を学びた い方
定 員:30名
コウモリを調査対象にとらえた場合、バットディテクターによる
コウモリの音声解析は重要で避けて通れない方法です。
実際の調査現場における超音波の採集方法と、
基礎的な解析手法をご紹介します。
講義内容(予定)
・音声解析とは
・バットディテクターの種類と使用方法
・録音機材について
・解析ソフトについて
●宿泊および懇親会案内
宿泊はクビワコウモリのコロニーがある宿泊施設「ノーススター」です。
赤外線ビデオカメラを3個設置してありますので、一晩中コロニーの様子
が確認できる予定です(懇親会をしながら)。
宿泊:(食事2食付き)
一般(大人):6,800円、6歳以下の幼児:3,800円、小 学生:5,800円、
中学生〜大学生:6,300円
懇親会:各自持ち寄りで行います。
申し込み締め切り:2006年7月1日(土)
コウモリの会事務局までお申し込み下さい。
●オプション
「超音波解析法講習会 初級編」
7月23日午後1時〜3時
参加費:5,000円(クビワコウモリの保護に使わせていただきます)
講 師:本多 宣仁
対 象:自然環境関係の仕事に携わり、コウモリの音声解析を学びたい方
定 員:30名
コウモリを調査対象にとらえた場合、バットディテクターによる
コウモリの音声解析は重要で避けて通れない方法です。
実際の調査現場における超音波の採集方法と、
基礎的な解析手法をご紹介します。
講義内容(予定)
・音声解析とは
・バットディテクターの種類と使用方法
・録音機材について
・解析ソフトについて
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★お申し込みは、それぞれ以下の項目を明記の上、
●演題:発表演題、発表時間、簡単な内容、氏名、所属、
連絡先(住所・氏名・電話・e-mailなど)
●宿泊:氏名、男女別、年齢(子供の場合)、
連絡先(住所・氏名・電話・e-mailなど)
個室希望の有無、観察会参加の有無、懇親会参加の有無
●オプション参加:氏名、所属、希望
連絡先(住所・氏名・電話・e-mailなど)
いずれも以下へお申し込みください。
コウモリの会事務局
水野 昌彦
mizunobat@yahoo.co.jp
Tel/Fax: 046-873-3677
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