彩流社に抗議文を送りました. 「オフサイドブックス13都市動物奮闘記」(佐々木洋監修、東京アニマルズ研究会編、 彩流社、2000)p89に「コウモリをじっくり観察したいのなら、大きめの虫取り用の アミで彼らを取ってみよう。…捕まえやすいかも。…ただし保護されている動物なので、 観察した後は必ず逃がすこと。」という文章があり、鳥獣保護法に反する違法行為を助長 しかねない記載であることから、評議員で検討した結果、彩流社に訂正文の添付または増 刷時の訂正を要望する抗議文を11月7日に郵送しました。現在(2001.1)のところ、彩流 社からの返答はありません。★2001年2月27日、返答が届きました。抗議文の後に掲載↓。 【抗議文】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 彩流社 様 前略 わたしたち「コウモリの会」は、「コウモリに市民権を」を目標として、コウモリへの 理解普及を目指した活動をしている団体(会員約400名)です. さて、今回貴社から出されました「オフサイドブックス13 都市動物奮闘記」p89 に「コウモリをじっくり観察したいのなら、大きめの虫取り用のアミで彼らを取ってみよ う。・・・捕まえやすいかも。・・・ただし保護されている動物なので、観察した後は必 ず逃がすこと。」とありますが、鳥獣保護法により野生鳥獣は基本的に許可がないと捕獲 も飼育も禁止です。当然これにはコウモリの仲間はすべて含まれます。 このような違法行為を助長しかねない記載は法律的にも問題です。このため訂正文を添 付するなりの何らかの対応(次の増刷時には訂正をして下さい)が必要と考えます。 貴社の対応策等について回答をいただけますと幸いです。なお、この質問文および貴社 の回答文につきましては、コウモリの会のHP及び関連のMLに流させていただく予定ですの でよろしくご承諾のほどお願いいたします。 2000年11月7日 コウモリの会 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【彩流社からの返答】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コウモリの会殿 小社刊、オフサイド・ブックス13『「都市動物」奮闘記』 についてご指摘の件、本文中の当該箇所は、増刷時に削除します。 以上 2001/2/26 彩流社 オフサイド・ブックス編集長 杉山尚次 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−